産経WEST

「近大キャビア」新たにシベリアチョウザメで量産へ 飼育研究を開始

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


「近大キャビア」新たにシベリアチョウザメで量産へ 飼育研究を開始

近畿大学水産研究所新宮実験場で飼育研究を始めた「シベリアチョウザメ」の稚魚 近畿大学水産研究所新宮実験場で飼育研究を始めた「シベリアチョウザメ」の稚魚

 「近大キャビア」を採取するチョウザメ「ベステル」の養殖を行っている近畿大学水産研究所新宮実験場(新宮市高田)は、新たに「シベリアチョウザメ」の飼育研究を開始した。ベステルの“後継”となる近大キャビア量産に向け、雌だけを産み分ける研究などに取り組むという。

 同実験場は平成11年からオオチョウザメの雌とコチョウザメの雄の交雑種である「ベステル」の飼育を開始。20年に「近大キャビア」の販売を始めた。しかし、ベステルは交雑種のため繁殖能力の低下が懸念され、同実験場は永続的な養殖が困難となると判断。純粋種のシベリアチョウザメの飼育研究を行いキャビア生産を目指すことを決め、受精卵1万粒を昨年12月にドイツから購入した。約7千匹が孵化(ふか)し、稚魚は現在全長1~3センチ程度に成長している。

 同実験場によると、シベリアチョウザメは飼育も容易で養殖に適している。成熟が早く5年程度で採卵できるといい、ベステルが成熟する7~8年よりも早い段階からキャビアの生産が可能となるという。

 同研究所の稲野俊直准教授は「シベリアチョウザメは世界で最も多く養殖されている純粋種のチョウザメで、養殖キャビアとしては世界的に主流になりつつある。近大キャビア量産のために、雌だけを産み分ける研究などに取り組んでいきたい」と話している。

「産経WEST」のランキング