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【関西の議論】不気味に動くロシアとアゼルバイジャン パリ撤退の万博誘致、大阪は気を抜けない

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【関西の議論】
不気味に動くロシアとアゼルバイジャン パリ撤退の万博誘致、大阪は気を抜けない

2017年7月、ロシア中部エカテリンブルクで開かれた産業展示会で、日本企業のブースを視察するプーチン露大統領(中央)。左隣は世耕弘成経済産業相(黒川信雄撮影) 2017年7月、ロシア中部エカテリンブルクで開かれた産業展示会で、日本企業のブースを視察するプーチン露大統領(中央)。左隣は世耕弘成経済産業相(黒川信雄撮影)

 一連の経緯の中で、大阪の最大のライバルと見られていたパリの撤退を歓迎する声が上がったが、一方では「厳しいレースになるのは変わりない」と楽観論を戒める見方も根強かった。事実、ロシア、アゼルバイジャンは決してくみしやすい相手ではない。両国は近年、大型国際イベントの招致に相次ぎ成功。「国際社会での地位の向上」を目的に、採算性を度外視した政権主導の誘致活動を展開してきた。

 五輪、サッカーW杯誘致の実績

 ロシアは14年にソチ冬季五輪を開催、今年6月に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)の誘致を実現させた。その中心にいたのが現大統領のプーチン氏だった。14年のウクライナ危機、組織的なドーピング問題などで孤立するロシアにとって、万博誘致は国際社会との関係回復を図る貴重な機会となる。

 アゼルバイジャンも国際イベントを重視する。近年は自動車のF1レースの誘致に成功したほか、大型の文化、スポーツ行事も招致してきた。資源産業で存在感を増す同国は、ロシアとは距離を置きつつ、欧州と接近するなど独自の外交政策を続ける。国内では抑圧的な政治体制を敷くが、国際社会の一員としての存在をアピールするために、これらのイベントは重要だった。領土問題を抱える隣国、アルメニアとの国力の差を示す狙いがあるとも指摘される。

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