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和歌山城天守閣「木造図面」の写しか 民家保管、4枚に詳細構造 「木造時の様子がわかる数少ない資料」

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和歌山城天守閣「木造図面」の写しか 民家保管、4枚に詳細構造 「木造時の様子がわかる数少ない資料」

和歌山城天守閣の設計図面の写しとされる図面=和歌山市 和歌山城天守閣の設計図面の写しとされる図面=和歌山市

 江戸時代に作製された木造の和歌山城(和歌山市)天守閣の設計図の写しとみられる図面が、和歌山市内の民家に保管されていたことが21日、分かった。木造図面は数多く存在し、原本の一部も残っているが、寄贈を受けた市は「写しであっても、木造時の城の様子がわかる数少ない資料。価値を判断したうえで今後、展示・公開なども行いたい」としている。

 和歌山城は、弘化(こうか)3(1846)年の落雷で焼失し、嘉永(かえい)3(1850)年に再建された。しかし、昭和20年7月9日の和歌山大空襲で再び焼失し、戦後の市民からの要望で昭和33年、鉄筋コンクリート(RC)で復元された。

 今回見つかった図面は、落雷で焼失した3層の天守閣の再建にあたり、数ある図面が作られた中で、嘉永2(1849)年11月に作製されたものの写しとみられる。

 写しは、昭和29年1月、同市の大工の男性が作製。4枚にわたって平面図や瓦屋根の構造などが細部まで描かれている。男性の自宅で保管されていたが、平成28年末に県建築士会を通じて市に寄贈。同会の和歌山城についての講座などでも活用された。

 一方、市によると、この図面の原本は空襲で焼失したともされており、戦後に写しを作製した経緯とは矛盾もあるが、男性は再建にかかわった人物と知り合いでもあり、図面を譲り受けて写した可能性もある。

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