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【関西の議論】大混雑の京都に「奥の手」 隠れ寺発掘や時差拝観、夜間観光も

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【関西の議論】
大混雑の京都に「奥の手」 隠れ寺発掘や時差拝観、夜間観光も

初めて公開された相国寺の塔頭、林光院の襖絵を見学する観光客たち。観光地の混雑緩和に本腰を入れる京都市は、隠れた名所の発掘に余念がない=2月7日、京都市上京区 初めて公開された相国寺の塔頭、林光院の襖絵を見学する観光客たち。観光地の混雑緩和に本腰を入れる京都市は、隠れた名所の発掘に余念がない=2月7日、京都市上京区

 清水寺に金閣寺…。名だたる世界遺産の寺社をいくつも抱え、国内外から毎年5500万人超が訪れる京都市。昨年末には2020(平成32)年の観光消費目標額を前回策定時(平成26年)の1兆円から1兆3000億円に上方修正し、他都市からは「寝てても観光客が来る」とうらやましがられる。一方で有名な観光地の混雑ぶりはすさまじく、不満を口にする人は多い。そこで市は、広く知られていない観光資源を発掘したり、見学する時間をずらす「時差観光」を奨励したりと知恵を絞る。(田中幸美)

隠れ寺を探せ

 「すごい。シンプルだけどすてき」。龍虎や梅など伝統的なモチーフを現代風に表現した襖絵がズラリと並ぶ。京都市上京区の相国寺境内にある塔頭(たっちゅう)林光院。2月初めの平日の午前中にもかかわらず、かなり多くの人が熱心に鑑賞していた。埼玉県鶴ケ島(つるがしま)市の会社員、久保沢千恵さん(37)は「こんなお寺があるとは知らなかった。ゆっくり見学できていいですね」と話す。さらに「清水寺やその周辺は人が多過ぎる。こういう隠れた名所ならまた来たい」。

 林光院は、長い間“拝観謝絶”の寺だった。しかし画家の藤井湧泉(ゆうせん)氏が昨年8月、4年の歳月をかけてこれらの襖絵を完成させたのを機に市の呼びかけもあってこの冬、初めて公開に踏み切った。

 「京の冬の旅」という毎冬開催される観光キャンペーンのポスターに襖絵が採用されたこともあり、無名の寺は一躍注目を浴びることとなった。

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