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【平昌五輪】小平選手、憧れの師と目指す「究極の滑り」 18日の500メートルで世界一の師弟へ

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【平昌五輪】
小平選手、憧れの師と目指す「究極の滑り」 18日の500メートルで世界一の師弟へ

スピードスケート女子1000メートルのレースを前に調整する小平奈緒。後方右は結城匡啓コーチ=14日、江陵(共同) スピードスケート女子1000メートルのレースを前に調整する小平奈緒。後方右は結城匡啓コーチ=14日、江陵(共同)

 ■科学者の眼、的確なアドバイス

 科学の眼を生かした結城コーチの指摘は的確だ。小平はオランダ留学中に、現地のコーチから「“怒ったネコ”のように肩を上げなさい」とフォームを指導された。初めのうちは「言われたからやってみよう」と試していたが、現地を訪問した結城コーチはすぐにその言葉の本質を見抜いた。

 「まねをして肩を上げても、空気抵抗が大きくなってスピードが出なくなる。この指導の本当の意味は、肩を上げる反力で下半身を低く落とすことだ」。この発見が今の小平が追究する「氷に張り付いた、スポーツカーのような滑り」のベースとなっている。

 「綿密な練習計画とか科学的に信頼のある情報とか、道具のこととか。日本のコーチは勉強していないと指摘する人がいるけど、結城先生に対してはそう言ってほしくない。それぐらい勉強されている」と小平は言う。

 ■夢は18日の500メートルへ

 平昌五輪の1シーズン前にオランダから帰国。最後は結城コーチと仕上げる最初から決めていたという。

 迎えた平昌大会。世界記録を持つ1000メートルは、オランダのヨリン・テルモルス(28)が出した五輪新記録にはわずかに及ばなかった。

 一瞬、天を仰いだ小平だが、「1000メートルでの3以内は500メートルで金メダルを取るための方程式に乗っている」と前を向く。結城コーチもまったく同じ言葉を語り、「及第点」と評価した。小平は「まだ500メートルが残っているので、(銀メダルの)感動に浸るとかより、何をリカバリーして、次の500メートルにどう生かすかに気持ちが切り替わっていると」と力を込めた。

 師弟の固い絆で、平昌大会ラストレースになる500メートルは、追い求めてきた「究極の滑り」の答えを見つけに行くつもりだ。

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