産経WEST

【ビジネスの裏側】電気自動車が「発電所」に 電力会社で進む需給調整の実証実験

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【ビジネスの裏側】
電気自動車が「発電所」に 電力会社で進む需給調整の実証実験

充電を遠隔制御する実証実験に使われている関電事業所の電気自動車(関電提供) 充電を遠隔制御する実証実験に使われている関電事業所の電気自動車(関電提供)

 電力の需給調整は使用量と発電量をそろえる「同時同量」が原則。これが崩れると停電などの事故を引き起こす恐れがあるため、大手電力会社は現在、主に火力発電所の稼働状況をこまめに調整する手法でバランスの維持を図っている。

 だが、太陽光や風力といった再エネは天候や日照時間の影響で出力が大きく変動することから、普及が進めば進むほど需給調整は難しくなる。電気が余る場合は蓄電池に充電したり、逆に電気の供給力が不足する場合は蓄電池から放電させたりするVPPが実現すれば、こうした課題を解消し、再エネを安定的かつ有効に活用するための道が開けてくるというわけだ。

 「新たなインフラ」

 経産省は現在、補助事業を通じ、32年度までに計5万キロワット分の蓄電池をつないで需給調整を図る目標を設定。来年度には、火力発電所13基分に相当する1320万キロワット分の調整力を確保できると見込んでいる。

続きを読む

「産経WEST」のランキング