産経WEST

【吉村剛史のアジア風雲録】「日本国籍を取得したい」AKBグループのアイドルに中国語サイトで中傷の嵐、一方で在日華僑華人らは同情

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【吉村剛史のアジア風雲録】
「日本国籍を取得したい」AKBグループのアイドルに中国語サイトで中傷の嵐、一方で在日華僑華人らは同情

昨年5月、岡山県庁に伊原木隆太知事(左)を表敬訪問したSTU48の張織慧さん(中央)と藤原あずささん。張さんはネットで「日本国籍を取得したい」と語ったところ、中国語サイトに中傷の書き込みが相次いだ 昨年5月、岡山県庁に伊原木隆太知事(左)を表敬訪問したSTU48の張織慧さん(中央)と藤原あずささん。張さんはネットで「日本国籍を取得したい」と語ったところ、中国語サイトに中傷の書き込みが相次いだ

岡山と大陸「中国」の“近い”関係

 関西人にはおなじみの、お笑いマジシャン、ゼンジー北京さんの舞台は「ワタシ中国は広島生まれアルヨ」で始まるが、このネタは岡山でも通用する。事実、岡山市中心部には白亜の「中国銀行」本店が岡山平野を見下ろしている。

 むろん北京が本店の「中國銀行」(Bank of China)とは縁もゆかりもないのだが、中国地方の岡山と大陸・中国との因縁は華僑ばかりでなく日本人社会でも浅くはない。

 渥美清主演で人気となった映画の同名の原作「拝啓天皇陛下様」(光人社NF文庫)など、兵隊小説で知られた作家、棟田博(1909~88)は岡山県津山市出身。棟田が入営したのが陸軍歩兵第10連隊だ。

 歩兵第10連隊といえば、昭和6(1931)年の満州事変勃発後、熱河作戦などに加わり、13(1938)年には台児荘の戦いで中国(国民革命)軍の包囲をくぐり抜け、漢口作戦を経て東部満州を警備。19(1944)年には南方へ向かい、主力は台湾防備を経てフィリピン・ルソン島へ転じ、米軍とも激戦を展開した。

 要するに当時、岡山で徴兵された現役兵や召集令状を受け取った予備、後備役を含む多くの壮丁(そうてい)らが、中華文化圏での軍隊生活を体験しているのだ。

 岡山市中心部には今も大小の中華料理店が多数点在するが、地元の兵役経験者は「その復員兵らこそが戦後の岡山で、多数の中華料理店の経営を支える胃袋だった」と証言する。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「日本国籍を取得したい」AKBグループのアイドルに中国語サイトで中傷の嵐、一方で在日華僑華人らは同情
  • 「日本国籍を取得したい」AKBグループのアイドルに中国語サイトで中傷の嵐、一方で在日華僑華人らは同情

「産経WEST」のランキング