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救急車呼び“職質逃れ”横行 求めを無視し店に入って119番…大阪府内で昨年70件、薬物犯の新たな常套手段に

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救急車呼び“職質逃れ”横行 求めを無視し店に入って119番…大阪府内で昨年70件、薬物犯の新たな常套手段に

職務質問が摘発につながった大阪府内の事件数 職務質問が摘発につながった大阪府内の事件数

摘発の重要な端緒

 交番勤務の警察官などによる職務質問は犯罪摘発の重要な端緒となっている。大阪府内では職務質問をきっかけにした刑法犯の摘発数が平成20年には2万905件に上っていた。

 近年は刑法犯全体が大きく減少していることもあって、25年には9552件で1万件を割り込み、昨年は6526件まで減った。急速な減少の要因には治安の回復というプラスの面があるものの、あの手この手で職務質問を逃れようとしているマイナス面も潜んでいるとみられる。

仲間呼び寄せ妨害、弁護士会館に駆け込み…多様化する“職質逃れ”の手口

 “職質逃れ”として近年問題となったのは、電話で仲間を呼び寄せ、集団で職務質問を妨害して職務質問の対象者を逃す「奪還」と呼ばれる行為だ。

 府内では28年、職務質問約140件の現場に延べ約550人が集結。29年は約200件で約520人が集まった。妨害の方法も集団で警察官を取り囲んで邪魔するだけでなく、路地に逃走用のバイクを用意するなど多様化しているという。

 最近では、職務質問を受けた人物が大阪弁護士会館(大阪市北区)に駆け込むこともあった。

 昨年5月のケースでは、男性を追って警察官が会館内に入ったが、無断で立ち入ったとして問題視され、大阪弁護士会が抗議。

 そんな中、同10月にも男が弁護士会館に逃れる事案が発生。後に覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪で起訴された男は産経新聞の取材に対し、以前に大阪府警が弁護士会から抗議を受けた経緯を「知っていた」と答えた。

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