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【関西の議論】犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」…裁判所の判断は

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【関西の議論】
犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」…裁判所の判断は

「むしろトラブルが苦痛で体調不良に」

 鋭く対立するご近所同士。判決はまず、犬の鳴き声が我慢すべき程度だったかどうかを検討した。

 Aさん方の犬については、来客があるときなどに「一定程度の音量でほえていた」が、それは「日中の比較的短時間にとどまっていたと考えられる」と判断。近所の住民が鳴き声によって日常生活に大きな影響を受けていたとは考え難いとした。

 また、Bさん家族の犬についても「ほえていたのは日中の比較的短時間」と認定。女性らの家とBさん宅は約40メートル離れている上、他の近所の住民が苦情を述べたことはなく、「(鳴き声が)受忍限度を超えていたと認めることは困難」と判断した。

 次は2人の体調不良だ。

 女性の音過敏症については「音という物理的な要因だけでなく、心理的な要因が大きく関わっている。犬の鳴き声だけに起因するものはいえない」と指摘。

 母親の十二指腸潰瘍については、母親がつけていた日記などから「犬の鳴き声に悩まされていたというよりは、むしろ音に過敏になった女性の様子や、これまで関係が良好だった隣の家との紛争で苦痛を感じていたことがうかがわれる」とした。

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