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【関西の議論】犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」…裁判所の判断は

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【関西の議論】
犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」…裁判所の判断は

 女性は犬と少しでも遠ざかろうと別にマンションを借り、24年2月には完全に引っ越した。だが、症状は収まらず、体育館で合気道をする少年たちのかけ声を聞くのも気持ち悪くなるようになった。

 25年に病院を受診し、「音過敏症」と診断された。聴覚が敏感になり、ささいな音が通常より大きく聞こえたり、頭や耳に響いたりした結果、いらいらしたりパニックになったりするという。

 また、女性の母親も27年、ストレス性の十二指腸潰瘍で約1週間入院した。

「迷惑ではない」署名も集め

 こうしたことを受け、女性と母親は同年8月、AさんとBさんに対し、約770万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。音過敏症や十二指腸潰瘍の発症は犬の鳴き声のせいだとし、AさんとBさんは飼い犬にほえる癖がつかないよう飼育すべき注意義務に違反したなどとして、治療費や慰謝料などの支払いを求めたのだ。

 これに対し、Aさんは、自宅のリフォームを行い、十分な防音対策を取っていたと指摘。そのうえで「仮に犬の鳴き声が室外にもれていたとしても、通常の生活音として当然に想定されている範囲内だ」と訴えた。

 また、Bさんも「これまで誰からも犬の飼い方や鳴き声について苦情を受けたことはなかった。問題なく適切に飼っている」と反論した。

 さらにAさん、Bさん側は、ほかの近隣住民約30人から「飼い犬の鳴き声は迷惑ではない」とする署名も集めた。

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