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【関西の議論】犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」…裁判所の判断は

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【関西の議論】
犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」…裁判所の判断は

しつけ教室に防音工事も

 「おとなしい性格のはずだけど…」。こう思いはしたが、Aさんは要望に応じて対策を講じた。

 ほえるとセンサーが反応し、首輪から犬が嫌がる香りが噴霧される「ほえ声防止機器」を使ったり、しつけ教室に通ったり。家の防音効果を高めるため、隣と接した部屋の窓を二重にし、壁を厚くするリフォーム工事も実施した。

 Bさんも女性の苦情には疑問を抱いた。そもそも女性宅とは約40メートル離れているし、犬を庭に出している時間も限られている。「なぜうるさいといわれるのだろうか」。それでも、犬がほえたときにはすぐ注意するようにしたほか、通行人を見たためにほえてしまうことがないよう、庭に高い柵を設置した。

 しかし、女性はますます犬の鳴き声に対して敏感になり、体に不調を来すようになったという。

「音過敏症」と診断

 女性の主張によると、平成23年秋ごろから、犬の鳴き声を聞くと血圧が上がるため、血圧をコントロールする薬を服用するように。同年10月下旬には、心療内科を受診。自律神経失調症と診断され、過敏となった神経を和らげる薬を処方してもらった。

 女性は当時の体調についてこう述べている。

 「犬の声が聞こえるたびに全身に針が突き刺さるような苦痛を感じるほどになった。わが家にいること自体が恐怖となった」

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