産経WEST

【軍事ワールド】弾道ミサイル迎撃「イージス・アショア」日本配備へ 製造のロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【軍事ワールド】
弾道ミサイル迎撃「イージス・アショア」日本配備へ 製造のロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)

ハワイのカウアイ島にあるイージス・アショアの試験施設(ロッキード・マーティン社提供) ハワイのカウアイ島にあるイージス・アショアの試験施設(ロッキード・マーティン社提供)

 -なぜ米本土や日本よりも先に東欧でイージス・アショアが配備されているのかが、日本ではあまり知られていません。また欧州のイージス・アショアを中心とした欧州ミサイル防衛構想(EPAA)と、日本が進めるミサイル防衛との相違点はどういったものでしょう

 「まず類似点としては、双方ともBMD(弾道ミサイル防衛)能力を持っていることだと思います。ただ、日本の(予定している)システムについては、空の防衛、つまり(爆撃機などに対する)防空能力を持っているという点が違います。日本は対空とミサイル防衛の統合型のシステムとなっている。

 一方、欧州のEPAAは、元々は欧州方面でイランの(核・ミサイル開発の)脅威に対応するために作られた計画になっています。運用においてもアメリカの基地においてアメリカの軍人がシステムを管理する仕組みで、ホスト国(基地の配備国)は基地周辺のセキュリティーを担当する形となっている。もちろんシステム自体は北大西洋条約機構(NATO)と連接しています」

 「一方、日本の(イージス・アショアの)システムは、日本の領域、領土のなかで陸上自衛隊が運営する防衛システムとなります。米軍が管理するものではなく、日本の国家のシステムとして運営されるところが大きな違いかと思います」                             (次回に続く)

                ◇

 ブラッド・ヒックス氏

 米海軍に33年間勤務、退役時は海軍少将。米海軍の対空ミサイル防衛司令部の初代司令官、米ミサイル防衛庁(MDA)のイージス弾道ミサイル防衛システムのプログラム・ディレクターなどの要職を歴任。退役後にロッキード・マーティン入社。2018年1月より現職の米国ロッキード・マーティン社Rotary Mission&Systems(RMS)事業部海外戦略・事業開発担当副社長

このニュースの写真

  • 弾道ミサイル迎撃「イージス・アショア」日本配備へ 製造のロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)
  • 弾道ミサイル迎撃「イージス・アショア」日本配備へ 製造のロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)
  • 弾道ミサイル迎撃「イージス・アショア」日本配備へ 製造のロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)
  • 弾道ミサイル迎撃「イージス・アショア」日本配備へ 製造のロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)

関連ニュース

「産経WEST」のランキング