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【世界ミニナビ】韓国軍の兵力削減計画のなぜ…大統領公約だが北の脅威にどう対応

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韓国軍の兵力削減計画のなぜ…大統領公約だが北の脅威にどう対応

板門店で南北軍事境界線を挟みにらみ合う北朝鮮の朝鮮人民軍将校(奥)と韓国軍兵士=2017年7月(共同) 板門店で南北軍事境界線を挟みにらみ合う北朝鮮の朝鮮人民軍将校(奥)と韓国軍兵士=2017年7月(共同)

 韓国国防部(省に相当)が現在61万8千人の韓国軍を2022年までに50万人の水準に削減し、軍服務期間を21カ月から18カ月に短縮する計画を打ち出したことが韓国社会に波紋を広げている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の公約とはいうが、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮との衝突の可能性が高まる中、「安保空白を生みかねない」と懸念があるからだ。メディアからも「あまりにも無責任だ」と批判の声が上がっている。

なぜ今…

 韓国紙・東亜日報(日本語電子版)によると、国防部が1月19日、李洛淵(イ・ナギョン)首相が主宰した省庁業務報告で、2022年までに軍人を50万人水準に削減し、軍服務期間も18カ月に短縮する計画を報告した。攻撃的で精鋭化した軍構造に転換するのが目的で、詳細計画を3月に提出するとしている。

 軍人の削減と服務期間の短縮は、文氏の大統領選公約で、新政府百大国政課題のひとつ。世界的な先端化・精鋭化の傾向に合わせ、先端戦力の導入とともに精鋭強軍を指向する韓国軍が進むべき方向なのだという。軍人の数に頼らない少数精鋭を目指すということなのだろう。

 ただ、朝鮮日報(同)は社説で「韓(朝鮮)半島は世界でほぼ唯一、大規模な地上戦が起こるかもしれない場所だ」と指摘する。その上で「兵力縮小は陸軍のみが対象で、毎年陸軍から2個師団が消えることになる。兵力と服務期間を削る案が最初に出てきた06年ごろは、北朝鮮の核の危機が今のように『戦争』が懸念される状況にまで悪化するだろうとは予想できなかった」と強調した。

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