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【エンタメよもやま話】義理チョコさえ贅沢…チョコレート“絶滅”食べられなくなる! 温暖化や中国…危機への打開策とは

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【エンタメよもやま話】
義理チョコさえ贅沢…チョコレート“絶滅”食べられなくなる! 温暖化や中国…危機への打開策とは

地球温暖化の影響で、2050年にカカオの木が姿を消すとの衝撃のニュースを報じる英大衆紙ザ・サンの電子版(2018年1月1日付) 地球温暖化の影響で、2050年にカカオの木が姿を消すとの衝撃のニュースを報じる英大衆紙ザ・サンの電子版(2018年1月1日付)

 そんなマーズ社で長期的な事業戦略の中心を担う最高サステナビリティ責任者(CSE)を務めるバリー・パーキン氏は、前述のビジネスインサイダーに「世界がこうした二酸化炭素の削減策に期待しているが、その取り組みの速度はまだまだ遅い」と明言します。

 そして、このマーズ社のもうひとつの取り組みが、米の名門カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)の遺伝子学者ジェニファー・ドーナ氏との共同研究です。これが、遺伝子技術を駆使して、2050年になっても現在の熱帯雨林の地域で元気に育つカカオの木を開発することなのです。

■“強力カカオ”開発に成功すれば、食糧危機も消える

 ドーナー氏の研究室は「イノベーティブ・ジェノミクス・インスティテュート(革新的ゲノム研究所)」と名付けられ、優秀な大学院生たちが日々、バイオ関連の新たな技術研究にいそしんでいます。

 そして、この研究室でドーナー氏が先ごろ、発明したのがCRISPRという遺伝子の改変技術です。この新技術は、これまで絶対に不可能だった植物のDNAの細かで精密な微調整が可能になったといいます。

 この研究室では、発展途上国の小規模な農家で、この新技術を活用してもらうための取り組みを進めています。例えば、途上国で毎年、何百万人もが餓死(がし)するのを防いでいるといわれる主要作物キャッサバ(和名はイモの木)の保護です。

 キャッサバは食べる前に毒抜き処理が必要なうえ、毒抜きのために皮や芯を取り除いたイモはその場で加工しないと腐って食べられなくなってしまいます。

 そこでこの研究室では、CRISPRの技術を使ってキャッサバのDNAを微調整することで、気温の上昇とともに増える毒素の発生を抑制するとともに、気候変動に強いキャッサバを作ろうとしているわけです。

 ドーナー氏はこの新技術を広めるため、自身で「カリブー・バイオサイエンス」という会社を起業。遺伝子組み換え作物(GMO)を扱う大手、米デュポン・パイオニアとライセンス契約を結び、既にトウモロコシやキノコなどでこの新技術を使っているといいます。

 ドーナー氏はこの新技術が、マーズ社のような大手の食品メーカーから、個人の園芸愛好家に至るまで、あらゆる分野に多大な利益をもたらすと考えていますが、これからは、カカオの木で本格的に用いられるというわけです。

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