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【関西の議論】住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち

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【関西の議論】
住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち

 また、24区で最も製造業の事業者が多いことに着目し、就職に不安を持つ若者を対象に職場体験を提供する「ものづくりチャレンジハウス」も提案している。「ものづくりの街をアピールすると同時に、若者の定住、後継者不足の解消にもつながると思う。下町の長屋だからこその魅力を発信したい」と中村課長は意気込んでいる。

立ち上がった市民、自ら「実験台」に

 2年前からは、地元住民有志による「空き家活用プロジェクト」がスタート。工務店代表や建築家、デザイナーらが参加し、月に1回「空き家カフェ」と名付けた意見交換会が開かれている。

 今年1月に開催された会合では、空き家所有者のほか、福祉、保育、不動産、飲食の関係者ら約40人が集まり、空き家の活用法について議論された。その盛況ぶりに、島根県や鳥取県からも見学者が訪れたほどだ。

 そのメンバーの一人、橋爪大輔さん(32)は長屋の魅力を伝えるため、平成28年秋、自らを「実験台」として生野区内の長屋に移り住むことを決断した。

 「このままでは大好きな街の景色が消滅する。空き家を買うとはどういうことか、リフォームするには何が必要か。議論よりも自分で先例を見せることで、空き家に関心を持ってもらおうと考えました」

 借地権付きの空き家を200万円で購入し、リフォーム費用は親から借りた。メンバーらの協力を得て設計や工事、DIYを行って昨年4月に完成。親子3人で引っ越してきた。

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