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大阪国税が年金1億円強制回収 30年滞納のタクシー会社

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大阪国税が年金1億円強制回収 30年滞納のタクシー会社

 30年以上にわたり厚生年金保険料を滞納していた大阪府のタクシー会社について、大阪国税局が財産を差し押さえるなどの強制徴収をして約1億円を回収していたことが31日、分かった。厚生労働省が平成28年に強制徴収を委任し、回収した金は滞納金に充てられた。

 関係者によると、会社は大阪府泉佐野市の「泉陽タクシー」。昭和59年から滞納が発生し始めた。社会保険庁(当時)や日本年金機構が毎月少額ずつ納めさせるなどしたが、滞納金は約2億円まで累積していた。

 厚労省が平成28年2月に国税局に強制徴収を委任した。会社の男性社長に催促をしても、経営状況などを理由にして滞納を解消する意向を示さなかった。そのため大阪国税局が同年4月、強制徴収に着手した。現金や預金口座、不動産、タクシー車両などを差し押さえ、不動産を公売にかけるなどして同年12月までに約1億円を回収した。

 強制徴収の委任制度は22年に導入された。財産を隠匿する恐れがあるなどの悪質な滞納事案が対象となる。

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