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“見えない障害”心身の波を「見える化」 大阪府の対話シート、4月の精神障害者雇用義務化を前に注目

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“見えない障害”心身の波を「見える化」 大阪府の対話シート、4月の精神障害者雇用義務化を前に注目

 改正障害者雇用促進法に基づき4月から身体障害者と知的障害者に加えて精神障害者が雇用義務の対象に含められるのを前に、企業向けに大阪府が無料配布している「雇用管理のための対話シート」が注目を集めている。障害者の支援機関などで使われる日誌や専門家の意見を参考に作成したもので、見えづらい障害による気分や体調の変化を的確に把握し、対応に役立てられるのが特徴だ。ほかの障害より平均勤続年数が短い精神障害者の就労をいかに支援するか、企業側も模索している。(地主明世)

 シートは、体調管理や目標管理、業務日誌(基本編と疲労確認編)など計6種類。既存の業務日誌などに組み込みやすいようエクセル形式で作成されている。

 精神障害がある従業員は日々、睡眠時間や体調などを記入し、上司や人事担当者がコメントを記入する。交換日記のようなものだが、状態をグラフ化できるため、把握が難しい「気分・体調の波」を双方が的確に把握。コミュニケーションがとりやすくなり、精神保健福祉士などとの情報共有にも役立てられる。

 特性を理解

 精神障害は、鬱病や統合失調症のほか、知的障害のない一部の発達障害者を含むこともある。体調や精神面での変化の波が大きい人も多いため、職場での配慮が難しいとされる。たとえば、車いす使用者には職場のバリアフリー化、聴覚障害者には筆談など、雇用に際して企業側がとるべき対応は比較的分かりやすいが、「気持ちがうまく伝えられない」「心身のコントロールができない」など“見えない障害”を抱える精神障害者には、特性を理解した上での対応が必要だ。

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