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【今週の注目記事】時短の秘密兵器は〝デジタル社員〟「サ統さん」、書類作成お任せ…京都の企業が実践するユニークな働き方改革

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【今週の注目記事】
時短の秘密兵器は〝デジタル社員〟「サ統さん」、書類作成お任せ…京都の企業が実践するユニークな働き方改革

同僚らと机を並べ、伝票を自動作成するロボット社員「サ統はじめ」(手前)=平成29年12月、京都市中京区の島津製作所本社 同僚らと机を並べ、伝票を自動作成するロボット社員「サ統はじめ」(手前)=平成29年12月、京都市中京区の島津製作所本社

 過労死が大きな社会問題になったのをきっかけに政府が「働き方改革」の推進を呼びかける中、京都に本社を置く企業がそれぞれ独自の取り組みを実践している。人手不足の解消を図ろうと、単純労働にはコンピューターソフトで動く「デジタル社員」が即戦力として活躍するなど、「時短」を図るユニークな制度の導入も広がりつつある。(西川博明)

意外な即戦力“社員”

 島津製作所で昨年10月、即戦力として期待される“新入社員”の「サ統(とう)はじめ」さん(年齢不詳)が働き始めた。配属は医用機器事業部のサービス統括部。取引先から機器の部品交換を求められた事例の書類を作成する業務を24時間こなす。

 実は、サ統さんはコンピューターソフト上で動く「デジタル社員」で、サービス統括部の名称に引っかけて、こう名付けられた。

 同社が外資系コンサルティング会社アクセンチュアの協力を得て、コンピューター上でデータ入力を自動で処理するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)と呼ばれる技術を導入した。サ統さんは、“同僚”から元のデータが入ったファイルを電子メールで受け取ると、1日2回程度、寡黙に書類を作成していく。

 サ統さんにより、こうした書類の作成業務は効率化を実現。人手で書類を作成した場合と比べ、1件当たりの作業時間は18分から2分へと約9割削減できた。担当社員の大幅な負担軽減につながる。

 “上司”に当たる同部の高原弘幸課長は「サ統さんなら、1回仕事を覚えてくれれば間違えないし、社員が帰宅した後もサ統さんが資料を作成してくれる」と改善効果に目を細める。島津製作所は経理伝票作成などへの導入拡大を検討する。

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