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【関西の議論】「生き物係」どう育てる? 学校の動物飼育崩壊、教師も知識なく「ニワトリの卵、食べれるんですか」驚きの質問

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【関西の議論】
「生き物係」どう育てる? 学校の動物飼育崩壊、教師も知識なく「ニワトリの卵、食べれるんですか」驚きの質問

関西学院大で行われたウサギを使った飼育体験授業=平成29年11月、兵庫県西宮市 関西学院大で行われたウサギを使った飼育体験授業=平成29年11月、兵庫県西宮市

 実際には、地域の獣医師が大学を訪れて指導するのが精いっぱいの状況という。物延さんは「それぞれの自治体の獣医師会で教師を志す学生向けに講義を行っているケースはあまりない」と語る。

 日本獣医師会も学生や教師に動物の飼育方法について学ばせる環境作りを進めるよう働きかけはしているものの、環境の整備には至っていない。

日常的に触れる機会を

 昨年11月に関西学院大で行われた動物飼育の体験授業を見守った理科教育が専門の湊秋作・関西学院大教授は「動物に触れるという経験がない学生が多かった。生き物についての感性を育てる意味でも授業は非常によかった」と振り返った上で、「自然について体験することは教師になる上での必須条件だ」と指摘する。

 湊教授は大学内の教室の片隅にオタマジャクシやヤゴ(トンボの幼虫)などを展示し、触れることができる「理科コーナー」を設置した。「動物への慣れは一朝一夕では身につかない。日常的に学生が動物に触れる機会をつくることが必要だ」と話す。

 教師になる上で避けて通れない動物とのふれあい。教師の卵を育てる教育機関での環境整備が求められている。

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