産経WEST

【関西の議論】失敗したら死…延暦寺の荒行「千日回峰行」、一日体験で“悟った”こと

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
失敗したら死…延暦寺の荒行「千日回峰行」、一日体験で“悟った”こと

比叡山の山中で急な坂道を登る一日回峰行の参加者ら=平成29年11月、大津市 比叡山の山中で急な坂道を登る一日回峰行の参加者ら=平成29年11月、大津市

 群馬県から参加した50代の姉妹は「千日回峰行はテレビで見ていて、一度体験したいと思った。実際の回峰行では行者の方は山道を走ってたが、私たちは歩くので精いっぱい。登り道は特に厳しい。延暦寺の厳しい修行を垣間見た」と話した。

千日も一日から

 体験したのはほんの一晩だが、終盤は意識がもうろうとしてきた。回峰行に挑む行者はこの道を毎日歩き続けるのかと思うと、「どんな精神力なのか」とおそれを抱く。

 行者は素足にワラジ、蓮華笠(れんげがさ)を手に歩く。行が始まる3月はまだ雪が残っていることも多いが、素足。山道を一晩歩くと、足は血だらけになることもあるという。道中260カ所で拝むといわれている。

 蓮華笠は行を始めて400日目から許可される。600日目を過ぎると、足袋も履ける。

 今回の体験はたった数時間だったが、さまざまな感情が駆けめぐった。漆黒の闇を歩く恐怖、果てしなく続くように思えた登り道-。「祈るために歩く」。そのためにはあらゆる雑念を捨てなければ集中できない。

 「暗闇は怖くないのですか」。延暦寺の僧侶にそう問いかけると、「慣れるとそういった感情も整理できるようになるんです」と答えてくれたのを思い出す。

 千日も一日から。ひたすら続く道を一歩一歩進めば、いつかは終わる。それだけは感じることができた。

 今年の一日回峰行は、春以降に実施の予定。問い合わせは延暦寺((電)077・578・0001)。

このニュースの写真

  • 失敗したら死…延暦寺の荒行「千日回峰行」、一日体験で“悟った”こと
  • 失敗したら死…延暦寺の荒行「千日回峰行」、一日体験で“悟った”こと

「産経WEST」のランキング