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【クルマ列伝】地味なセダンがターボで豹変 「ランサーEXターボ」

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【クルマ列伝】
地味なセダンがターボで豹変 「ランサーEXターボ」

ランサーEX1800GSRターボ ランサーEX1800GSRターボ

 ハンドルを握った印象は硬派そのもの。堅い足回り、重いクラッチ、パワステのない重いハンドル…。乗りこなすにはそれなりの覚悟と腕力が必要だ。当時のターボ車の特性で、アクセルを踏み込んでもすぐにはターボが効かない。ただしエンジンが高回転になると暴力的な加速を始め、1トン少々の車体をグイグイと豪快に引っ張る。運動性能に優れる後輪駆動のため、走り屋からも歓迎され、峠道でクラス上のGTカーを追い回した。

驚異の160馬力

 勢いに乗る三菱はすべての乗用車にターボエンジンを搭載する「フルラインターボ」作戦を掲げた。80年代に新型車を相次ぎ投入、ランタボも83年11月、ターボ効率を向上させるため大型のインタークーラー(冷却器)を装備して1800ccエンジンとしては驚異的な160馬力の大パワーを得る。

 ターボという武器を得て誕生したランタボは「4ドアセダン+強力エンジン」という個性的なコンセプトで進化を重ねる。その後、WRC(世界ラリー選手権)で大活躍して世界的なヒットとなった伝説の名車「ランサーエボリューション(ランエボ)」に引き継がれた。(中村正純)

※「EX」はEXCEED:越える/卓越の意

【データ】ランサーEX1800GSRターボ

▼エンジン 水冷直列4気筒SOHC 1795cc 135馬力

▼ボディ 全長4230ミリ×全幅1620ミリ×全高1385ミリ

▼重量 1025キロ

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