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【今週の注目記事】朝鮮半島有事の時、在韓邦人脱出の方策は…サイゴン陥落に見る“計画外”

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【今週の注目記事】
朝鮮半島有事の時、在韓邦人脱出の方策は…サイゴン陥落に見る“計画外”

軽飛行機を着艦させるスペースを設けるため、空母甲板から海中投棄される南ベトナム軍のヘリHU-1(米海軍撮影) 軽飛行機を着艦させるスペースを設けるため、空母甲板から海中投棄される南ベトナム軍のヘリHU-1(米海軍撮影)

 投入されたヘリは空母艦載などの米軍ヘリだけではなく、米中央情報局(CIA)の傘下航空会社「エア・アメリカ」の持つ24機も加わったが、焼け石に水だった。計画では、避難者は米国市民と南ベトナム政府関係者、同協力者の計約8千人と見積もられていたが、米側は「1人あたり平均7人の扶養家族がいる」というベトナム社会の状況を見過ごしていた。実際にはベトナムからの避難(脱出・亡命)を望む者は家族を含め11万9千人いたとされる。

 積み残された人々の怨嗟の眼差しを背にヘリが飛び立つ。行く先はベトナム近海、つまり南シナ海に浮かぶ米空母エンタープライズやコーラル・シー、ミッドウェイ、ハンコックなど。ここへ到着したのは、なんとか米籍のヘリに乗ることができた人だけではない。多くの南ベトナム軍人が、軍の装備で脱出行に“乱入”した。

 最新ヘリをゴミのように

 米空母には、亡命を望む南ベトナム軍所属ヘリが無秩序に着艦許可を求めてきた。なんとか着艦し人員を下ろしたHU-1(現UH-1)ヘリは、空母乗組員らの手で海へ投棄されていった。次の機を着艦させるためのスペースがないというのが理由だった。米国供与で約1千万ドル(当時の日本円で約30億円)の最新鋭ヘリが甲板から波間に次々と落とされていく。その数は45機にものぼった。

 着艦用フックといった専用装備のない観測・連絡用の軽飛行機で空母ミッドウェイに着艦した南ベトナム空軍パイロットも2人いた。

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