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【阪神大震災23年】震災写真・映像、ネット地図に集約 神戸市など地理情報システム活用

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【阪神大震災23年】
震災写真・映像、ネット地図に集約 神戸市など地理情報システム活用

阪神大震災で建設された神戸市内の仮設住宅の位置などを地図で確認する兵庫県立大の学生ら=神戸市中央区 阪神大震災で建設された神戸市内の仮設住宅の位置などを地図で確認する兵庫県立大の学生ら=神戸市中央区

 阪神大震災から23年となるのを前に、神戸市と兵庫県立大は12日、カーナビゲーションシステムやスマートフォンのアプリなどに使われる地理情報システム(GIS)を活用し、震災経験者が保有する写真や映像などの資料をインターネット上の専用サイトで閲覧できる「震災継承マップ」の作成を始めた。資料の選定や登録を進め、今年3月までに一般公開する。

 市によると、今回の取り組みは震災の記憶の風化防止が目的だという。GISを取り入れた市の専用サイトで地図上のポイントを選択すると、登録された写真や映像などが表示される。

 すでに市民団体などが写真や動画など約4千点を提供。今後、兵庫県立大の学生らが被災者から聞き取った証言や場所などをまとめ、サイトに順次登録していくという。

 この日は、約19万点の被災資料を所蔵する「人と防災未来センター」(神戸市中央区)の研究員、小林郁雄さん(73)や市職員ら震災経験者が参加し、兵庫県立大の学生9人を前に被災体験を語った。学生らは、小林さんらが保存していた写真などに聞き取ったエピソードなどを加え、サイトに登録していった。

 企画に携わる兵庫県立大の浦川豪准教授は「行政や市民団体などがバラバラに保有していた震災関連の記録や記憶が、地図の位置情報で確認できれば、より正確に震災当時の状況や復興の過程を把握できる。市民らが共有することで風化防止にもつながる」と話している。

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