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【ミナミ 語り場】ミナミはこんな色やねん-イラストレーター・黒田征太郎さん「人も街も独特の匂い。面白さのバロメーター」 

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【ミナミ 語り場】
ミナミはこんな色やねん-イラストレーター・黒田征太郎さん「人も街も独特の匂い。面白さのバロメーター」 

色も長さもさまざまなクレヨンをミナミの街にたとえる黒田征太郎さん=大阪・ミナミのアメリカ村(岡本義彦撮影) 色も長さもさまざまなクレヨンをミナミの街にたとえる黒田征太郎さん=大阪・ミナミのアメリカ村(岡本義彦撮影)

 そして一昨年には近くの商業施設「心斎橋BIG STEP」にギャラリー兼アトリエ「KAKIBA描場」をオープン。大量に制作した作品の置き場に困っていたとき、施設のオーナーと出会ったことで生まれた空間だ。「家賃を払えないと言うと、『じゃあ、代わりに月に10日ほど来て』となって」。約束通り、毎月滞在している。

 「僕ね、人運(ひとうん)がいいんです」と人懐っこい笑顔で語る。黒田さんの人生の歯車を大きく動かした盟友のグラフィックデザイナー、故長友啓典さんとの出会いも偶然だった。「人の運に恵まれて今の自分がある。ここを来場者との出会いの場にしたい」と意気込む。

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 ギャラリーの作業台に置かれた色とりどりのクレヨン。長いものもあれば、短いものもある。それを一本ずつ手に取りながら、黒田さんはミナミの魅力をこんなふうに語った。

 「お金持ち、貧乏な人、美人、不美人、かっこいい男、オレみたいにかっこ悪い男。笑ったり、泣いたり。おいしいものがあれば、まずいものもある。混ざっているから面白い」

 専門的な美術教育を受けていない黒田さんは色彩に対するコンプレックスから一時期、一緒にデザイン事務所を立ち上げた長友さんに色使いをすべて決めてもらっていた。だがあるとき、それぞれの色がそのままで美しいことに気づく。「要は、オレはオレ、私は私でいいということ。ミナミにはそんな人が多い」。街も人も独特の匂いを持つのがミナミなのだ。

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