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【阪神大震災23年 歩いた先に(4)】支援に奔走した父の背中追い…「今度は自分たちが助ける番」兵庫県警巡査の決意

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【阪神大震災23年 歩いた先に(4)】
支援に奔走した父の背中追い…「今度は自分たちが助ける番」兵庫県警巡査の決意

「今度は兵庫が震災の時に助けてもらった恩を返す番」と力をこめる岩田龍之介巡査 「今度は兵庫が震災の時に助けてもらった恩を返す番」と力をこめる岩田龍之介巡査

 「本当に困っている人のために警察官は存在している。逃げてはいけない」。克之さんが繰り返した言葉が今も印象に残る。

 岩田さんは夢をかなえ25年4月、兵庫県警に採用された。翌26年に神戸市中央区内を管轄する葺合署に配属。年末には震災犠牲者の鎮魂などを願って開かれる「神戸ルミナリエ」の雑踏警備にあたった。笑顔の家族やカップルであふれる中、イルミネーションを見上げて静かに涙を流す人を何人も見かけた。「街は復興しても震災から立ち直れず、悲しみを引きずっている人はまだまだいる」と実感。「そんな人たちの力になりたい」と強く思った。

 岩田さんは現在、県西部の宍粟署に配属され、克之さんと同じ刑事を目指している。

 一方で、近隣府県で地震が発生した際、即座に対応できるよう地震関連のニュースは必ず確認するようになった。

 「阪神大震災で助けられた県民の一人として、警察官の一人として、被災者の力になりたい」

 その言葉に、一人の警察官としての覚悟がにじんだ。

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