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特殊詐欺「受け子」、一審無罪を破棄 「存在しない」調書、一転開示 「荷物の中身知らなくても認識していたと推認」大阪高裁

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特殊詐欺「受け子」、一審無罪を破棄 「存在しない」調書、一転開示 「荷物の中身知らなくても認識していたと推認」大阪高裁

 特殊詐欺事件で「受け子」として高齢女性から現金計500万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われ、1審大阪地裁が無罪を言い渡した男性被告(36)の控訴審判決公判が12日、大阪高裁で開かれ、樋口裕晃裁判長は1審判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。

 昨年3月の1審判決は受け取った荷物の中身を知らなかったとして無罪と判断していた。樋口裁判長は、偽名で荷物を受け取るよう指示されていた状況などから、「荷物の中身は特殊詐欺などに関わる物品と認識していたと推認され、有罪とすべき」と指摘。1審判決には事実の誤認があったとして、改めて地裁で審理することを求めた。

 被告は平成28年7月、複数人と共謀し、架空の介護施設への出資を持ちかけ、高齢女性から計500万円を詐取したとして起訴された。

 公判では、1審で弁護側が被告の知人の供述調書を開示するよう求めたが、検察側が存在しないと回答。しかし、控訴審で再度開示を求めると、検察側は一転して調書を開示した。大阪地・高検は、書類の確認が不十分だったとして弁護側に謝罪した。問題の調書は、被告が「(荷物の中身を)知らない」と知人に伝えていたとする内容が記載されていた。

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