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兵庫県警察学校で震災時の警察官の役割について講演 県警OBなど 「自分で考え行動を」

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兵庫県警察学校で震災時の警察官の役割について講演 県警OBなど 「自分で考え行動を」

講演する県警OBで関西電力の中瀬喜弘参事=芦屋市の県警察学校 講演する県警OBで関西電力の中瀬喜弘参事=芦屋市の県警察学校

 阪神大震災の被災地での警察官の活動を語り継ごうと、震災当時に兵庫署地域課長だった関西電力姫路支社の中瀬喜弘参事らが11日、県警察学校(芦屋市朝日ケ丘町)で初任科生ら約450人を前に講演した。災害時の救助活動での心構えなどが説明され、初任科生らは真剣な表情で耳を傾けていた。

 同校では昨年から震災を経験した警察官による講演会を実施。今年は宮城県警警備部機動隊の永野裕二警部補も招き、東日本大震災での救助活動についての講演も行われた。

 中瀬参事は阪神大震災当時、当直勤務のため兵庫署の3階で仮眠していた。下から突き上げられる感覚があり急いで階段を降りようとしたところ、1階部分ががれきで埋もれていて降りられず、「血の気が引いた」という。

 講演では、倒壊した1階部分にいた署員を救助する際に無線で連絡を取り合ったことなどをスライド写真を交えながら説明し、「災害の際は無線が重要になる」と強調した。必要な心構えについては「実態を把握し、いち早く司令部に現状を伝えて組織に復帰することだ」とし、「現場では指示を待つのではなく、自分で考えながら動くことが重要」と訴えた。

 一方、永野警部補は「82歳のおじいさんと女子中学生のどちらをヘリコプターに乗せるか選ばなければならないことがあった」と東日本大震災での極限での救助活動を振り返り、「県民の期待に応えることが警察の仕事だ」と語った。

 講演を聞いた初任科生の松本真優巡査(24)は「災害のときに現場で何ができるのか考えさせられた。地域住民の力になれるような警察官になりたい」と話していた。

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