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【私の時間 シネマ】瞳で語る 冷酷な男の心情 映画「悪と仮面のルール」玉木宏

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【私の時間 シネマ】
瞳で語る 冷酷な男の心情 映画「悪と仮面のルール」玉木宏

 高校男子シンクロナイズドスイミングの選手から天才指揮者、特捜検事まで…。どんな役にも徹する、その役作りに懸けるストイックさに定評がある。求められた役に応じ、体重も自在に増減させてきた。

 「外見を変える役作りはそれほど難しくないのですが、心の内面をどう演じるかは、今でも新しい作品に挑む度に悩んでいます」

 映画「悪と仮面のルール」(梅田ブルク7などで13日から公開)で、顔を変え、過去の人生も捨てて殺人を繰り返す冷酷な男を演じた玉木宏はこう語る。今作では約10キロ減量し、撮影に臨んだ。

 大財閥の家系に生まれた久喜文宏(玉木)は、父から、「お前は“悪になる”ために生まれてきた運命だ」と告げられる。この運命に抗うため、彼は父を殺し、顔を変えて他人となり、自分の過去を捨て去る。そして、幼い頃から一緒に育った久喜家の養女、香織(新木優子)を守るため、殺人を繰り返す…。

 劇中、整形手術後に自分の顔を鏡で確認する文宏の表情は印象的だ。まるで他人の顔を眺めるように、無感情なまま自分の顔を見つめるクールな瞳は、善悪の道徳観だけでなく、感情さえ喪失してしまったことを表すようだ。

 「この場面を撮影する直前、僕が通う鍼灸の先生に顔中にはりを打ってもらいました。表情筋を動かせない極限の状態で文宏の心情を表現したかったからです」

 この大胆なアイデアは玉木自身が考え、中村哲平監督に提案したという。

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