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【正木利和の審美眼を磨く】クロケットにチャーチ…ちょっと背伸びして英国名靴を

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【正木利和の審美眼を磨く】
クロケットにチャーチ…ちょっと背伸びして英国名靴を

クロケット&ジョーンズの「オードリー3」 クロケット&ジョーンズの「オードリー3」

 しかし、ノーサンプトンといえば、ロンドン北部にあり、紳士靴の最高峰といわれるジョン・ロブやエドワード・グリーンなど名だたる正統派の靴を作り続けるメーカーが集まった「靴の聖地」と呼ばれる地域。人というのは因果な生き物で、そうした知識を得ると、やっぱり少々無理をしてもはき比べてみたくなるのである。

 本場の英国靴とどれほど違うのか…。

 けれども、さすがにジョン・ロブ、エドワード・グリーン級は分不相応にすぎるので、クロケット&ジョーンズのセミブローグ「コベントリー」をセールのときに買ってみた。

 結論をいえば、細みで小粋な焦げ茶のカーフの革靴にやられてしまった。吸い付くようなはき心地というやつである。

 結局、クロケット&ジョーンズはその後も「オードリー3」という名のストレートチップを買った。「冠婚葬祭、どこに出ても恥ずかしくない靴です」と店員にいわれ、大枚をはたいたが、「3」はかかとが絞ってあるため、フィット感が抜群だ。

 気になるのは昨年、英国王室御用達になったらしく、それによって値段がつり上がらないか、という点である。

 ノーサンプトンの英国靴でいえば、この正月のセールで、チャーチの茶色のストレートチップを買った。一文字は黒、というイメージが強かったので、箱書きを見るまで、その靴が「コンサル」という名の名靴であるとはわからなかった。

 「コンサル」は「執事」の意。政治家や英国大使たちがよくはく靴だからということで命名されたそうだが、「オードリー」とよく比較される逸品でもある。

 「オードリー」に比べて、つま先(トゥ)が少しスクエア気味で、質実剛健なイメージ。茶という色がそれを緩和してくれるので早速、通勤のローテーションにも入った。

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 たとえば同じストレートチップなのにメーカーによって少しずつ形状が違い、愛称までついていることなど、知れば知るほど英国靴をはくのが楽しみになってくる。

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