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【関西の議論】「あいつらの会社は何でつぶれない」自虐&本音満載フリーペーパーが人気…大津北商工会の逆張り戦略

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【関西の議論】
「あいつらの会社は何でつぶれない」自虐&本音満載フリーペーパーが人気…大津北商工会の逆張り戦略

個性的なフリーペーパーを製作した大津北商工会議所の青年部のメンバーら=大津市 個性的なフリーペーパーを製作した大津北商工会議所の青年部のメンバーら=大津市

 投票総数は約1300票にのぼり、1位になった整体院は公約通り、店の意見や感想を述べる無料モニターの数を増やす取り組みを実行した。

 29年2月発刊の第3号は「あいつらの会社はなんでつぶれないんだろう」と一転、経営について取り上げた“まじめな路線”に変更。「ほんとうに大事なものは、ネットなんかでは売っていない」「地域の方のお叱りこそが、経営方針」と事業主らが経営理念を語り、顧客への向き合い方を真剣に訴える内容となっている。

 型破りなフリーペーパーは地域を超えて話題を呼び、他県の商工団体などからも問い合わせが入るようになった。

 また、経営者らの意識も変わり始めた。外部講師を招いた商工会の経営セミナーへの参加者は従来数人程度だったが、30人前後に増加。受け身だった経営者らはサービス向上に意欲的になったという。

 地域活性化に火を付けた青年部は、新たなステージを目指している。「おふざけもまじめな内容もやり尽くした」とフリーペーパーは30年で休止し、代わってが電柱広告の製作を手がける。「地域を歩けば嫌でも目に入る」点に着目し、フリーペーパー同様に型破りなキャッチコピーの広告をつくっていくという。

 グローバル化の進展、インターネットの普及で、どこに住んでいても一定のサービスを受けられる現代にあって、あえてアナログな手法を取る逆張り戦略。「目先の利益ではなく、商売を通して地元を盛り上げたい。商品以外にも地元が話題になって、まち全体が盛り上がれば」と山口さんは話している。

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