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【鉄道アルバム】一畑電車/JR木次線㊦ 神集い雲出ずる国

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【鉄道アルバム】
一畑電車/JR木次線㊦ 神集い雲出ずる国

(1)小さな神社の参道を守る鳥居が出雲国らしさを演出していた=島根県出雲市(高浜-遙堪) (1)小さな神社の参道を守る鳥居が出雲国らしさを演出していた=島根県出雲市(高浜-遙堪)

 霧に包まれた出雲平野。朝露に濡れる参道の鳥居は、一畑(いちばた)電車の線路を越えたところにある小さな神社へと続く。

 日の出前、遠くの山並みは灰色に霞んでいた。ゆっくと時が過ぎ、日の出が近づくにつれて、その山々は徐々にオレンジ色を帯びていく。朱塗りの鳥居も朝日に映える。神秘的な光の移り変わりにあわせ、カメラの露出や感度を変えながら撮影した=写真(1)。

 時は今春になりぬとみ雪降る遠き山辺(やまへ)に霞たなびく(万葉集巻第八、1439)

 冬に雪が降った山の辺に霞がたなびいているよ、という中臣朝臣武良自(なかとみのあそみむらじ)の一首。冬から春への移り替わりを詠んだのだが、新春の句のようにも感じられる。朝日に照らされて次第に山の裾野の霧がたなびくように薄くなり、青空が広がっていく情景を見ていると、年が改まった感じがして句のイメージと重なった。

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