産経WEST

【関西の議論】想定外の問題浮上…京都「シャッター通り」商店街、インバウンドターゲットで人気回復も

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
想定外の問題浮上…京都「シャッター通り」商店街、インバウンドターゲットで人気回復も

外国人観光客を取り込む努力を続け、にぎわいが戻りつつある稲荷繁栄会=平成29年12月、京都市伏見区 外国人観光客を取り込む努力を続け、にぎわいが戻りつつある稲荷繁栄会=平成29年12月、京都市伏見区

 100年あまりにわたり地域住民の生活を支えてきた同商店街に近年、ある変化が起きている。外国人観光客が足を運ぶようになっているのだ。周辺に民泊施設が急増したことで、自炊のために食料品を買い求めるケースが多く、外国人客の数は急増している。地域の少子高齢化などから地元客は減る一方なだけに、商店街は活気を取り戻した。

 そんな外国人たちにもっと快適に買い物してもらおうと、三条会商店街振興組合は平成29年12月、京都市のITベンチャーと組んでスマートフォン用アプリ「iLoca(イロカ)」の運用を始めた。

 各店舗の人気商品やメニューなどが日・英・中3カ国語で確認でき、音声による自動翻訳機能も付いている。利用者は自分の現在地を高精度に把握でき、商店街や店が発行するクーポンも取得できる。組合の田中正人理事長(53)は「これまで商店街を訪れなかった層にも浸透し、さらなる活性化つながってほしい」と期待を寄せる。

需要をすくい切れず

 かつては住民の生活を支えた商店街も、住民の高齢化や大型店の郊外への出店などで客足が落ち、「シャッター通り」となっている地域が少なくない。

 中小企業庁が全国の商店街を運営する組合を対象とした27年度の調査によると、商店街が「繁栄している」と答えた組合は、わずか2・2%。「繁栄の兆しがある」も3・1%だった。一方、約7割が衰退を危惧していることが明らかになった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 想定外の問題浮上…京都「シャッター通り」商店街、インバウンドターゲットで人気回復も

「産経WEST」のランキング