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【バイリンガル・アンパイア(3)】勇気がいる「退場宣告」 近鉄ローズの捨てぜりふも聞き逃さず プロ野球審判員の丹波幸一さん(47)

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【バイリンガル・アンパイア(3)】
勇気がいる「退場宣告」 近鉄ローズの捨てぜりふも聞き逃さず プロ野球審判員の丹波幸一さん(47)

英語での暴言を聞き逃さず、近鉄のタフィ・ローズ選手に退場を宣告する主審の丹波さん。審判として毅然とした態度を貫く=平成14年03月12日、大阪市西区の大阪ドーム■■ 英語での暴言を聞き逃さず、近鉄のタフィ・ローズ選手に退場を宣告する主審の丹波さん。審判として毅然とした態度を貫く=平成14年03月12日、大阪市西区の大阪ドーム■■

 --プロ野球の審判は判定に激しい抗議を受けることがあります

 丹波 僕が駆け出しのころは、審判の判定ミスにはベンチの全員でやじるような雰囲気がありました。こっちも負けたらだめだし、侮辱を受けたら黙っているわけにはいかない、というぐらいの剣(けん)幕(まく)でグラウンドに立っていました。

 --精神的な強さが必要ですね

 丹波 審判として一番評価されたいジャッジは退場宣告だと思っています。一番勇気がいることなんです。(行きすぎた抗議や暴言などに対しては)たとえ自分が間違っていても、退場宣告しないとだめですし、覚悟がいります。それで翌日のスポーツ新聞の1面のトップ記事になってしまったことがあります。

 --平成9年7月の近鉄-西武戦ですね。西武の奈良原選手が抗議の末に丹波さんの胸を突いて退場。試合後には東尾監督に足を蹴られ、異例ともいえる試合終了後の退場宣告をした

 丹波 試合終了後に東尾さんがベンチ裏に戻る通路の手前で待ち構えていました。グラウンド内なので、試合終了後でも「退場」なんです。勝利投手のヒーローインタビューが始まろうとしているのに、記者たちが全員僕のところに流れてきました。

 --勇気がいりますね

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