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【世界を読む】「私、失敗しないので」女性医師のレベルの高さ証明、日本人の論文が世界3位に

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【世界を読む】
「私、失敗しないので」女性医師のレベルの高さ証明、日本人の論文が世界3位に

津川友介氏 津川友介氏

 津川氏によると、反響の大きな論文を生み出す“秘訣”は、「社会を良くする研究」を基準にしたテーマ設定にある。東北大を卒業後、「患者さんを診ることが自分の天職だと思って働いていた」が、日々忙しく働くうちに「人手不足で医師や看護師が疲弊してしまう医療現場に対する疑問」が頭を離れなくなった。こうした思いが、渡米して学者の道に進む動機となり、今でも研究テーマを選ぶときの背景になっているという。

医療政策学はどんな学問?

 専門の医療政策学は、データを解析して医療政策の立案に必要な科学的な根拠(エビデンス)を提供する学問だ。エビデンスを政治家や官僚などの政策決定者に提供することで、限りある財源を有効活用し、目標を確実に達成できるような医療政策や医療制度の構築に役立ててもらうことを目指している。

 こうした科学的な根拠に基づく政策立案は英語「Evidence Based Policy Making」の頭文字を採って「EBPM」と呼ばれ、政策決定者の思い込みかもしれない主観的な判断や、政策決定過程に関与する人たちの利益誘導による悪影響を排除することを目指し、まず1990年代の米国で臨床医学、教育や、開発などの分野で普及していった。

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