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【世界を読む】2030年、中国のキリスト教徒が世界最多に…ローマ法王「訪日」「訪中」どちらが先か

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2030年、中国のキリスト教徒が世界最多に…ローマ法王「訪日」「訪中」どちらが先か

12月21日、バチカンの職員らとクリスマスのあいさつを交わすためにホールを訪れたローマ法王フランシスコ。訪日に前向きな姿勢を示す一方、国交を断絶している中国とは“美術品外交”を通じて関係改善を図っている。2018年で即位から5年。日本と中国、どちらを先に訪問するのか注目が集まる(AP) 12月21日、バチカンの職員らとクリスマスのあいさつを交わすためにホールを訪れたローマ法王フランシスコ。訪日に前向きな姿勢を示す一方、国交を断絶している中国とは“美術品外交”を通じて関係改善を図っている。2018年で即位から5年。日本と中国、どちらを先に訪問するのか注目が集まる(AP)

 カトリックでは、法王は全ての教会に対し最高の統治権を有するとされている。世界の約2500教区を管轄する司教たちの任命権は当然、法王にあり、例外は許されないというのがバチカンの立場だ。

 一方、中国はこれを内政干渉に当たるとみて、1951年に国交を断絶。バチカン側の承認なしで独自に国内の司教を選ぶ行為を繰り返してきた。

 バチカンは代わりに台湾と外交関係を結んでいるのだが、それでも中国は無視できない大国だ。米ニュースサイトのハフポストによると、カトリックを含む中国のキリスト教徒は2030年までに2億4700万人となり、米国を抜いて世界最多になるとの試算があるという。

 中国のカトリックは、政府公認の「中国天主教愛国会」に信者約550万人が所属しているが、非公認の「地下教会」にはそれ以上の信者がいるとされる。信仰に忠実な聖職者や信者は当局のやり方を嫌い、地下教会に身を潜めて法王に忠誠を誓う。

 中国憲法は「国民は信教の自由を持つ」と定めているものの、同時に宗教を利用した“社会秩序”を乱す行為を禁じている。地下教会の信者たちは常に弾圧と隣り合わせの危機にあり、彼らを守ることもまた、法王に課せられた使命の一つといえる。

クリスマスのイベントを禁止

 “美術品外交”で態度を軟化させたかにみえる中国だが、一方でかたくなまでにバチカンへの圧力を強めている。

 台湾紙、聯合報は17年11月、中国当局が国内の旅行会社に、バチカンなど台湾と外交関係を有する国々への団体旅行を禁止する通達を出したと伝えた。

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