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【星野仙一氏死去】「前を向いて生きていくんだ」阪神大震災遺児らを甲子園招待

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【星野仙一氏死去】
「前を向いて生きていくんだ」阪神大震災遺児らを甲子園招待

 星野仙一さんは阪神タイガースの監督に就任した平成14年から毎年、阪神大震災などで親を亡くした遺児らを支援する、あしなが育英会のケア施設「神戸レインボーハウス」(神戸市東灘区)を応援。施設の子供たち十数人を甲子園球場(兵庫県西宮市)での試合に招待していた。同施設職員の富岡誠さん(62)は「震災で親を亡くし、苦しんでいる子供たちに生きる勇気を与えてくれた」と感謝の思いを話す。

 試合への招待は、父親を亡くしていた星野さん自身の発案。星野さんは試合後の球場で、親を亡くした子供たちを前に「大変つらいと思うが負けるな。前を向いて生きていくんだ」と力強く励ましたという。富岡さんは「子供たちの中でも阪神ファンは多く、つらさを乗り越える原動力になったのでは」と振り返る。

 また、星野さんのアイデアで選手のヘルメットに「あしなが育英会」と書かれたステッカーが貼られるようになり、試合を見た人から寄付などの支援の申し出が相次いだ。その際も星野さんは「野球だけが活躍できる場じゃない。何か社会に貢献できることを」と話していたという。

 富岡さんは「本当に素晴らしい人を亡くした。当時甲子園球場に招待された子供たちはもう30歳前後になるが、星野さんの言葉は今でも心の中で生きているに違いない」と話した。

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