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【衝撃事件の核心】検察VS裁判所―登校中児童ら6人負傷の事故、2度も無罪の理由は

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【衝撃事件の核心】
検察VS裁判所―登校中児童ら6人負傷の事故、2度も無罪の理由は

児童ら6人をはねた乗用車と大阪地検、大阪地裁 児童ら6人をはねた乗用車と大阪地検、大阪地裁

裁判所の示唆は

 2審判決は「女性の運転にふらつきなどの居眠り運転特有の兆候が認められない」と指摘。事故直後の女性の言動もあわせ、「そもそも事故当時に女性が居眠り状態だったかどうか疑わしい」と述べ、眠気による過失傷害罪は成立しないと判断した。

 その上で、事故は眠気を催した以外にも運転ミスなどの原因が考えられるとし、「眠気による過失」しか主張しなかった検察側に対し「(検察側が)適切に起訴内容を設定していれば有罪の可能性もあった」と言及した。

 この判決に首をひねるのは、ある検察幹部。今回の公判について「地裁に差し戻して審理されると思っていた」と打ち明ける。

 また、別の検察幹部によると、犯罪行為が明白な事件で、起訴された内容の範囲内で裁判所が有罪を認定できない場合、裁判官が検察側に訴因を変更するよう“示唆”することがある。

 今回で言えば、睡眠導入剤や眠気の影響ではない、別の理由による過失を起訴内容に切り替える訴因変更を裁判所が示唆しても良かったのではないか、ということだ。実際、検察側ではそうした準備もしていたという。

検察側の期待は「ぜいたく」

 元裁判官の門野博弁護士(東京弁護士会)によると、検察側が一方的に間違った認識を持っていると裁判官が感じたとき、審理の段階で「もう他に訴因について考えられることはないですか」といった具合に尋ねることはあるという。

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