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【大阪平成30年史(3)】LCC就航で「新ビジネスモデルを模索した結果」…関西国際空港開港(平成6年)

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【大阪平成30年史(3)】
LCC就航で「新ビジネスモデルを模索した結果」…関西国際空港開港(平成6年)

開港直前の関西国際空港。四半世紀以上かけて多くの人に愛される空港に成長した 開港直前の関西国際空港。四半世紀以上かけて多くの人に愛される空港に成長した

 平成6年9月4日に泉州沖に開港した関西国際空港は「24時間空港」を旗印に日本全国の注目を集めた。

 3年に関空会社(当時)に入社した関西エアポート関西空港オペレーションユニット次長の井上貴文さん(51)は「毎日がお祭り騒ぎで、空港自体がテーマパーク」と振り返る。

 8年の「金融ビッグバン」をはじめとした業界再編の大波が押し寄せるなどし、慢性的な赤字経営が続いたことも。15年、そんな関空会社の社長に就任した村山敦氏の檄(げき)を、井上さんは忘れることはできない。

 「何を自信のない顔をしているんだ。グローバル化を目指すなら、2本目の滑走路を造ることを考えよう」

 その滑走路は19年8月に供用開始し、念願の24時間空港が誕生した。

 関空会社が大阪国際空港(伊丹)と経営統合した24年、さらに大きな転機が訪れる。格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」の就航だ。年間発着回数は25年度から4年連続で過去最高を更新。28年度には約17万8500回にまで達した。それに伴って同年度の旅客数も約2572万人と過去最多を更新。井上さんは「新しいビジネスモデルを作ろうとした結果です」と胸を張る。

 紆余曲折(うよきょくせつ)を経ての復活劇に「関空は多くの人に愛され、現代に脈々と受け継がれている空港だなということを実感した」と話す。そのうえで、「こんな激動の体験はできない。LCCのノウハウをはじめ、“生きた教材”になって後世に伝えたい」と先を見据える。

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