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【衝撃事件の核心】公費投入でストーカー改心狙う 京都府警、独自の取り組み「加害者対策が被害者を守る」

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【衝撃事件の核心】
公費投入でストーカー改心狙う 京都府警、独自の取り組み「加害者対策が被害者を守る」

公費でカウンセリング

 この状況を受け、京都府警は28年8月、加害者対策を念頭に、大学教授や司法関係者らとともに研究会を立ち上げた。逗子事件の被害女性の兄の芝多修一さんも研究会の場で講演し、遺族の立場から「加害者を事件を起こす前の段階で止めることが大事」と訴えた。

 29年11月には、全国で初めてストーカーに特化した「京都ストーカー相談支援センター」が発足。被害者からの相談に加え、「公益社団法人葵橋ファミリー・クリニック」(京都市上京区)と、心理相談室を経営する「ケーアイピーピー」(同市伏見区)を加害者のカウンセリング機関として選定した。カウンセリングは1回1時間以内で、初回(8640円)と2~5回(各6480円)の費用を全額公費で負担する。さらに、こうしたカウンセリングで治療が必要と判断されて精神科を受診する場合、初診料に限り公費で負担する制度も設けている。

 このように、ストーカー対策として、カウンセリング費用や治療費を公費で負担するのは全国でも珍しい。

 受診はあくまで任意だが、センターの担当者は「加害者の治療は被害者を守ることにつながる。『治したい』という思いをもつ加害者は、治る可能性も高い」と期待を込める。

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