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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】2018年は勝利か将来か…「鉄人と心中する」3年契約、どう響く

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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
2018年は勝利か将来か…「鉄人と心中する」3年契約、どう響く

阪神の金本知憲監督。2018年どう采配するのか=甲子園球場(松永渉平撮影) 阪神の金本知憲監督。2018年どう采配するのか=甲子園球場(松永渉平撮影)

 金本監督とは運命共同体だ!! 阪神球団は今季終了後、2年契約が満了した金本知憲監督(49)と新たに3年契約を締結しましたが、その契約は「鉄人と心中する」内容でした。契約にはバイアウト(手切れ金契約)などの条項は一切含まれておらず、オプションはリーグ優勝した際のボーナス支給など出来高だけ。坂井信也オーナー(69)=阪神電鉄相談役=は若手育成路線の完結に向け、後3年の猶予を鉄人に与えたのです。契約内容は2018年の来季シーズンにおける金本采配に微妙な影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

■オーナーも「一蓮托生。全面支援」…ただし“条件”が…

 ここまでか!! と驚くような契約内容でした。今季で監督就任時の2年契約が満了した金本監督と球団はシーズンオフに入り、新たに3年契約を締結しました。その条文には新たな任期3年の過程の中でバイアウト(手切れ金契約)的な内容は一切なく、オプションはリーグ優勝などの出来高だけだったのです。金本監督にとっては、よほどの低迷を招かない限りは3年が保証されている最高に近い契約内容だったわけですね。

 シーズンオフの契約締結時、谷本球団副社長兼球団本部長は「契約を更新したのは事実です。基本は単年が勝負なので…。ただ、そうは言いながらもあまりに短期的な視点では見ていません。基本は中長期的にお願いしようとは思っています」と話していました。まさに向こう3年、鉄人の手腕にチーム改革をすべて任せる、という方向性がクッキリと示された契約だったわけですね。

 このコラム、9月10日の掲載分( https://www.sankei.com/west/news/170910/wst1709100007-n1.html )ではいち早く、金本監督の監督就任時の契約を2年と報じ、新たに3年を基本線とする長期契約を結ぶ、と書きました。

▼【関連ニュース「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】金本監督3年契約! 若虎を育成で広島“紙一重”…改革は第2章へ

 2年+3年で都合5年の長期政権を望む阪神電鉄本社や球団首脳の考えは次の通りです。

 「前任の和田監督までは外部から大物選手を獲得し、なんとか2005年以来のリーグ優勝を果たそうという考えだったんだ。しかし、城島や福留、西岡ら大物選手を次々と獲得しても後一歩、優勝には手が届かなかった。そこでチームを大改革しようと方向転換したんだ。外部からの大型補強に頼らず、ドラフトで指名した若手選手を育ててチームを強化しようとなった。そして優勝しようと…。その担い手こそ金本監督なのだと…。最初から5年ぐらいはかかる話。今回の契約内容もそれに沿っただけのことだ」

 チームの関係者はキッパリと言い切りました。つまりタイガースを抜本的に改革するには金本監督に長期的にチームを見てもらうしか道はない。監督就任要請の際に考えていたプランは2年が過ぎ去った今でも不変で、新たに3年を無条件で委ねたわけですね。

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