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【元横綱日馬富士 略式起訴】検察は処罰感情、暴行態様を考慮 行為は悪質

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【元横綱日馬富士 略式起訴】
検察は処罰感情、暴行態様を考慮 行為は悪質

 暴行事件を起こした元横綱、日馬富士(33)は傷害罪で略式起訴された。事件後、元横綱は責任を取るかたちで自ら引退するなど社会的制裁を受けたとの見方もあったが、検察は元横綱の暴行の態様や、被害者の貴ノ岩関が示談に応じないなどの強い処罰感情を持っていることを重視したとみられる。

 仮に示談が成立すれば、起訴猶予処分の可能性もあったとみられるが、貴ノ岩関側は師匠の貴乃花親方も被害届提出時から事件の全容解明を求めるなど、一貫して和解したり、示談に応じる方向性をみせなかった。

 検察は、酒瓶での殴打など関係者証言には食い違いがあるなか、最終的にカラオケのリモコンで殴打したと認定。素手だけでなく、凶器を使った暴行は悪質と判断した。さらに貴ノ岩関は一方的に殴られ、医療用ホチキスで縫うほどの裂傷を負った。

 ある捜査関係者は「酒瓶で殴っていれば、公判を求める起訴になっていた」と話す。通報されていれば警察官が現行犯逮捕してもおかしくなかった。

 事件が発生した翌日に和解したともされるが、捜査関係者は「被害者が謝り、殴った方が『態度に気をつけるように』と言う構図が成立するはずがない」と指摘。「角界には指導のためなら暴力も許されるという考え方があるのを何度も感じた。相手は横綱で、当初は同席者らの口も重かった」と振り返る。

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