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神社で雨ざらしになっていた「ゼロ戦」のプロペラに屋根…「英霊が気の毒」と篤志家が寄贈 愛媛

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神社で雨ざらしになっていた「ゼロ戦」のプロペラに屋根…「英霊が気の毒」と篤志家が寄贈 愛媛

篤志家により屋根などが整備された愛媛県護国神社境内の零戦プロペラ=松山市 篤志家により屋根などが整備された愛媛県護国神社境内の零戦プロペラ=松山市

 愛媛県護国神社(松山市御幸)境内で、雨ざらしになっていた旧海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)のプロペラに今秋、個人篤志家の寄付によって銅板葺きのあずまや風の建物が完成し、参拝客の多くが足を止めて見入るようになった。

 ゼロ戦は第2次世界大戦時、最新鋭戦闘機として登場した。速度に応じて回転数が調節される可変ピッチ式プロペラは当時の最高水準の技術だった。

 同神社境内のプロペラは、昭和43年に宇和海で、操業中の漁網にかかって見つかった。陸上自衛隊松山駐屯地に寄贈された後、平成13年に境内に移されていた。 

 あずまや風の建物は、松山市でハウスクリーニング会社を経営する男性(65)が寄贈した。

 「このまま雨ざらしでは、英霊が気の毒」と数年前から気にかけていたという男性は、百田尚樹氏の「永遠のゼロ」を読み、意志を固めたという。コツコツためた自身のお金でヒノキ材などを購入し、知り合いの大工に建築を依頼。奉納されたのは、海上の機影をイメージした土台と、銅板葺きの建物で、プロペラは雨から守られるようになった。

 「零戦で散った命や難儀された先達に頭(こうべ)を垂れたい。(私たちは)死屍累々(ししるいるい)の上を歩かせてもらっている。次世代の人が英霊を悼む気持ちを抱いてもらえれば」と男性は思いを述べる。この寄付のことは、家族や社員にも話していないという。

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