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イノシシ油で保湿クリーム開発 大繁殖で獣害多発の“厄介者”有効利用し地域ブランドに 佐賀・武雄

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イノシシ油で保湿クリーム開発 大繁殖で獣害多発の“厄介者”有効利用し地域ブランドに 佐賀・武雄

佐賀県武雄市で捕獲されたイノシシを使った化粧品 佐賀県武雄市で捕獲されたイノシシを使った化粧品

 イノシシが大繁殖し、農作物を荒らす被害が出ている佐賀県武雄市で、厄介者の油を使った化粧品がお目見えした。人間の脂質と成分が似ており、肌に浸透しやすく保湿成分を含んでいるとされ、地域の活性化につながる新ブランドとして期待が高まっている。

 武雄市ではイノシシと車が衝突する事故が相次いでいるほか、農作物の被害額は減少傾向にあるが年約200万~300万円で推移。市は電気柵を設置するなど駆除に力を入れており、昨年度に駆除したイノシシは約3千頭に上る。

 うち約9割は鮮度が落ちていることから食用に適さず焼却処分されており、市や地元の猟友会が出資した「武雄地域鳥獣加工処理センター」が有効利用法を模索していた。松尾信行取締役は「馬油の製造をしている会社と掛け合い、化粧品開発に至った」と話す。

 佐賀市の化粧品会社「忠兼総本社」が商品の製造を担当。イノシシの脂肪を搾り出して加工、レモングラスの抽出液と混ぜて馬油と似たクリームに仕上げ、11月に販売を開始した。「臭みもなく、天然素材で肌に優しい」とPRしている。

 両社は今後も協力して日焼け止めや石鹸などを開発する予定。松尾氏は「イノシシを利用した製品を全国にアピールしていきたい」と新たな人気商品を生み出そうと意気込んでいる。

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