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【依存~薬物・出口のない闇(3)】「なめられたら終わり」“シャブ”でふくらませた偽りの自分…元暴力団員の告白

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【依存~薬物・出口のない闇(3)】
「なめられたら終わり」“シャブ”でふくらませた偽りの自分…元暴力団員の告白

自分を大きく見せるために覚醒剤を使い続けてきたという元暴力団員の山本光さん。腕には注射の跡がくっきりと残っている 自分を大きく見せるために覚醒剤を使い続けてきたという元暴力団員の山本光さん。腕には注射の跡がくっきりと残っている

 なぜ人は薬物に手を出すのか。虚勢を張るためなのか。自らを偽るためなのか。その理由は薬物依存がなくならない理由でもある。

前科16犯、ヤクザ人生の半分以上は「ムショ暮らし」

 わが身を省みても、自分勝手な人生を歩んできたと思う。山本光(52)=仮名=は6年前まで、違法薬物と切っても切れない日本最大の広域暴力団傘下組織に属していた。いわゆるヤクザだ。

 前科16犯。逮捕歴は数えきれず、四半世紀に及ぶヤクザ人生の半分以上を刑務所で過ごし、「ムショ(刑務所)にいるとき以外は常にシャブを使い続けていた」

 奈良で生まれ育ち、中学のころからいわゆる不良だった山本が、覚醒剤を初めて体に入れたのは17歳の時。地元の先輩に勧められた。「足が宙に浮き、髪が逆立つような感覚を覚えた」。シンナーよりずっと気持ちよく、あっという間に常用するようになった。

 不審に思った両親が警察に相談。自室に覚醒剤を小分けにした袋・パケと注射器を隠しているのを見つかり、逮捕された。鑑別所に送られて保護観察処分になったが、すぐに再び覚醒剤を使って逮捕され、高校も中退した。そして、覚醒剤をくれた先輩からの誘いもあり、20歳で正式に暴力団員になった。

 すでに結婚して子供もいたが、「(組員になれば)シャブが簡単に手に入る」という誘惑にあらがえなかった。

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