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【実録 韓国のかたち 第3部(5)】韓国「民主化」、市民団体「左傾化」の影に北の工作 光州事件“首謀者”金大中は死刑を宣告され…

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【実録 韓国のかたち 第3部(5)】
韓国「民主化」、市民団体「左傾化」の影に北の工作 光州事件“首謀者”金大中は死刑を宣告され…

光州事件の式典で、犠牲者遺族のメッセージに涙ぐむ韓国の文在寅大統領=2017年5月、韓国・光州(共同) 光州事件の式典で、犠牲者遺族のメッセージに涙ぐむ韓国の文在寅大統領=2017年5月、韓国・光州(共同)

光州事件は本当に民主化のための平和デモだったのか

 金の出身地の湖南地域では、光州を中心に激烈なデモがおきる。5月18日、デモを鎮圧するため光州に進駐した陸軍空挺部隊は大学を封鎖するが、それに抗議する学生との間でもみ合いとなった。

 武装した市民に鎮圧のために軍隊が投入された。27日まで続いた光州事件は「民間人165人が死亡した」とされる。(5・18事件、検察捜査記録による)

 「5・18」は韓国が民主化へと大きくかじをきる契機を提供した一方、左派・進歩勢力に大きな政治的な空間をつくるきっかけとなった。

 全は回顧録で当時の状況をこう記す。「多くの人々が知らないことは、光州事件が本当に民主化のための平和デモだったかという点だ。デモ隊は、軍需業者の自動車工場を襲撃して戦車と軍用車両を奪い、4時間のうちに38カ所の武器庫を襲撃して銃器5400余丁、弾薬28万8千発、爆薬2180トンを奪取した」

 この事件の首謀者とされた金は、軍事裁判で死刑を宣告され(2004年に無罪)、82年12月再び米国亡命への途に就くが、民主化運動はむしろ勢いを増していく。

=敬称略

(龍谷大学教授 李相哲)

     ◇

 産経新聞社は来年2月15日午後2時から、李相哲龍谷大教授と元駐韓大使の武藤正敏氏を迎え、朝鮮半島問題を考える講演会(第3回)を開催します。今回は韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権を徹底分析。北朝鮮の非核化に手腕を発揮できるのかなど、さまざまな視点から議論します。司会進行は長戸雅子政治国際部長が務めます。

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