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【福井中2自殺】自殺招いた教員の厳格指導「『学力日本一維持』の重圧が背景に」県議会が指摘

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【福井中2自殺】
自殺招いた教員の厳格指導「『学力日本一維持』の重圧が背景に」県議会が指摘

 福井県池田町立池田中2年の男子生徒=当時(14)=が3月に自殺した問題で、県議会は19日、町の調査委員会が自殺の原因とした教員の厳しい指導の背景には、学力偏重などで教員が多忙となり「子供に適切に対応する精神的なゆとりを失っている状況があった」とする意見書を県教育委員会に提出した。同日の本会議で賛成多数で採択された。

 福井県は例年、全国学力テストでトップクラスの成績を収める。意見書は「学力日本一を維持することが、教育現場に無言のプレッシャーを与え、教員と生徒のストレスの要因となっている」とも指摘。福井県の教育行政の在り方を見直すよう求めた。

 意見書では、過度の学力偏重を避けることや、福井県が独自に行っている学力テストなどを学校の裁量に委ねること、部活動指導の軽減などが必要だとした。超過勤務時間が月200時間以上に及んだ教員の例も挙げた。

 東村健治教育長は取材に対し、学校に学力向上のみを求めたことはないとした上で「生徒が自殺したことを反省し、生徒一人一人に合った丁寧な教育を進めたい」と話した。

 有識者や弁護士らで構成され4月に発足した調査委は、教職員や他の生徒らに聞き取り調査を実施。担任や副担任による厳しい指導が原因とする報告書を10月にまとめたが、教員の多忙や学力偏重には触れていなかった。

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