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【インフラ再考~未完の道路網(上)】渋滞多発の根源…あちこちで「寸断」関西の高速道 経済力弱める未完のネットワーク

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【インフラ再考~未完の道路網(上)】
渋滞多発の根源…あちこちで「寸断」関西の高速道 経済力弱める未完のネットワーク

 インターネット通信販売の隆盛で物流が活発化している。大阪府北部と神戸をつなぐ新名神高速道路の来春の開通を前に、外資系物流企業などがインターチェンジ(IC)周辺に相次ぎ拠点を整備。新たな交通の動脈に渋滞緩和の期待がかかる。一方で、関西では建設構想がありながらも、事業が遅れている道路がある。インバウンド(訪日外国人客)需要の拡大や自動運転車の実用化が迫る中、「インフラ再考」第3部では道路ネットワークの意義を探る。

宝塚トンネル、年間813回の渋滞

 今月初旬、大阪から岡山方面に向かう中国自動車道下り線の宝塚東トンネル(兵庫県宝塚市)の入り口の1キロほど手前では朝方から乗用車が列をなしていた。生鮮品を運ぶ冷蔵車も目立ち、年末年始の買い物商戦シーズンは大阪方面への宝塚西トンネルとともに一段と交通量が増える。

 「朝と夕方は、ドライバーにはできるだけ通行を避けるように指示している」。運送会社ランドキャリー(神戸市)の小野武士・神戸支店長(42)はこう話す。同社は家具量販大手の発注を受けて大阪府茨木市の倉庫からの商品の配送を請け負っている。渋滞は会社の燃料費をふくらませるだけでなく、ドライバーにも疲労の負担をかける。

 宝塚トンネルは全国有数の渋滞多発の難所として知られる。車が集中するのは周辺のジャンクション(JCT)から中国自動車道に大量に車が流入してくるからだ。

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