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【軍事ワールド】北朝鮮攻撃は避けられないのか 先送りすれば死者は5倍以上との説も…。米外交専門誌が示す「認めたくない未来」

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【軍事ワールド】
北朝鮮攻撃は避けられないのか 先送りすれば死者は5倍以上との説も…。米外交専門誌が示す「認めたくない未来」

4日、米韓合同空中訓練のため韓国・光州の空軍基地から飛び立つ米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22。戦争が起こった場合「一番槍」となる可能性が高い(AP) 4日、米韓合同空中訓練のため韓国・光州の空軍基地から飛び立つ米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22。戦争が起こった場合「一番槍」となる可能性が高い(AP)

 米国とわずか150キロしか離れていないキューバにミサイル基地を建設しようとしたソ連(現ロシア)が、4隻の潜水艦を近海に派遣した。潜水艦には強力な米空母艦隊を葬り去ることのできる核兵器(核魚雷)が搭載されており、発射の権限は艦長に一任されていた。艦長の階級は中佐。日本の企業でいえば課長級にあたる士官が、核兵器使用という世界の運命を左右する攻撃の権利を“握らされた”のだ。

 ピーター・ハクソーゼン著「OCTOBER FURY」(邦題「対潜水域」)などによると、米海軍は4隻を無力化(浮上)させようと公海上で模擬爆雷による“攻撃”を実施。ソ連の潜水艦は無線交信不可能な潜水状態を余儀なくされ、外界の情報は途絶える。4隻のうちの1隻「B-59」の艦長は、すでに米ソの戦争は始まったと判断。しかしB-59には艦長のほかに政治将校と、副艦長にして部隊司令のヴァシリイ・アルヒーポフの3人が乗っており、この艦だけは核兵器の使用に3人全員の意見一致が必要だった。

 艦長と政治将校が核兵器使用を主張するなか、アルヒーポフだけが使用を拒否。浮上してモスクワに指示を仰ぐべきだと主張した。結局、米艦隊が蝟集(いしゅう)する海域に浮上し“降参”する形となったが、乗組員は核戦争が起きていないことを知り安堵する。もしアルヒーポフが何らかの事情で乗艦していなかったら、キューバ危機が米ソの核戦争に直結した可能性は否定できない。

 警報システムの誤作動という技術的問題、あるいは軍事的な状況の誤認、またヒューマンエラーなどが偶発的核戦争の原因となる。

 問題の先送り

 ジェームス氏によると、システムの信頼性を分析する工学手法である「信頼性工学」に基づいて専門家が推定した、偶発的な米ソ核戦争の発生確率は「年間2%」で、ジェームス氏もこれを妥当と判断する。つまり「核抑止」を選べば、年間2%の核戦争の危険を甘受しなければならないということだ。

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