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【取材の現場から】不安続く暴力団情勢、任侠山口組の記者会見で感じたものは

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【取材の現場から】
不安続く暴力団情勢、任侠山口組の記者会見で感じたものは

任侠山口組トップが襲撃された現場付近を調べる兵庫県警の捜査員ら=9月12日午前、神戸市長田区五番町 任侠山口組トップが襲撃された現場付近を調べる兵庫県警の捜査員ら=9月12日午前、神戸市長田区五番町

 「組員が撃たれた」

 任侠映画さながらの凶行の一報を耳にし、思わず身震いしてしまった。

 9月12日午前、神戸市長田区内の住宅街。暴力団組織「任侠山口組」の金禎紀=通称・織田絆誠(よしのり)=代表(51)を乗せた白いワゴン車が脇道から幹線道路に出た瞬間、待ち構えていた黒塗りの車が激突した。

 拳銃を携えて車から飛び出した男が発砲。織田代表は無傷で暗殺は未遂に終わったが、ボディーガード役が凶弾に倒れた。男が現場から逃げ去るまでわずか1分だ。現場に立ち、一連の犯行を思い浮かべると、何度もシミュレーションを重ねたような計画性の高さを感じた。

 兵庫県警は殺人などの疑いで指定暴力団神戸山口組系組員、菱川龍己容疑者(41)を指名手配。顔写真も公開したものの、3カ月が過ぎても足取りは杳(よう)として知れない。

 平成27年8月末に始まった山口組の分裂騒動は、なおも混迷を極めている。

 今年4月末、山口組から分裂した神戸山口組の井上邦雄組長(69)の右腕と目された織田代表ら一部の勢力が反旗を翻し、「任侠団体山口組」(後に任侠山口組に改称)を結成。事件前、2度にわたり任侠側は記者会見を開いた。

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