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振り込め詐欺、だまされたふりも罪成立 最高裁「受け子」に有罪

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振り込め詐欺、だまされたふりも罪成立 最高裁「受け子」に有罪

 振り込め詐欺の捜査に協力した被害者がだまされたふりをして、現金受け取り役の「受け子」が逮捕された場合、受け子に詐欺未遂罪を問えるかが争われた刑事裁判の上告審決定で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は、同罪は成立するとの判断を示した。

 こうした捜査手法は「だまされたふり作戦」と言われる。これまで各地の裁判所で「実際にはだまされておらず、詐欺に当たらない」として、無罪とする判決が出るなど、判断が分かれていた。

 被告は兵庫県尼崎市の男(36)。決定などによると、平成27年3月、福岡県内の80代女性に振り込め詐欺の電話がかかり、女性はだまされたことに気付き警察に相談。現金の代わりに本を入れた箱を指定された場所に送り、宅配業者に成り代わった警察官が男に箱を渡し、逮捕した。

 男は氏名不詳者と共謀し、現金を詐取しようとしたとして詐欺未遂罪で起訴された。第3小法廷は「共犯者が(電話をかけて)だます行為をした後、詐欺を達成するため、箱の受け取りに関与した。被告は責任を負う」と指摘した。

 昨年9月の1審福岡地裁判決は「女性はだまされたとはいえず、詐欺に当たらない」として無罪としたが、2審福岡高裁は5月、「詐欺の現実的危険性があった」として有罪判決を言い渡した。

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